<シャンバラに征ったよ>




感想を一言で表すと……





アル先輩の一人勝ち(^∀^)






〜完〜




もうこの一言に尽きるんですが…… アル先輩は最強 だ ぜ……
ちょう年下なのに先輩と呼びたくなる熱いオーラとパトスをお持ちだぜ…
私のエド好き度は相当なもんだと思うんだが、アル先輩の情熱には到底勝てる気がしねぇ…




正直なところ、内容があんまり頭に残っていない。まぁなんつーか、ボンズらしいっつーか。
それもこれも敵の女(名前すら覚えてない)の野心理由があまりにも陳腐だったからだと思う。
勧善懲悪モノだったらラスボスに大した意志は無くてもいいんだけど(というか無い方がいいんだけど)、そうじゃない場合はある程度こちらの納得のいくような理由を示してくれないと物語自体が陳腐で薄味のものになってしまうよなぁ……
この詰めの甘さが、ボンズの悪いところだと思います。いっつもいっつも画のクオリティに構成がついていってなくて勿体ない。
ほんっと、今回のラスボスの行動理由が陳腐でなぁ……腰抜けたぜほんと… 映画としてはいかがなモノかと思う。
勿論、そこかしかに設定の矛盾が散らばってるし(もちろんって…) これはもう諦めたけど。
キャラ萌え映画としては問題なかった、かな? いやどうだろう…

と、まぁいきなりダメ出しで始まった感想ですが、色々と笑えるところもあったので、記憶の限り紐解いてみましょう(笑)


まず、いきなりテンパったおっさんが出てきて、謎の爆弾を持っていてそれがまぁどっかで見たようなフォルムでして、ぶっちゃけスチームボーイが始まったかと思いました。
アレが出てきた瞬間、一緒に観にいった3人ともスチームボーイを思い出してた。いいのかあれは。わざとなのか!?著作権はどうなってるんだ。
OPはDVDジャケットのあの濃ゆい絵を上手く利用してました。上手く利用してたけど、あの絵全体的に好きじゃないので、「……」という気持ちに。
個人的にはOP曲よりもED曲の方が好きだなぁ。(両方ともラルク)

冒頭で鎧時代のアルとちっこい兄さんが延々と出てきて、え、どゆこと????と頭が?に覆われたけれど、回想だったんですね。
車運転してるエドにちょっと萌えた……(なぜ!!!)
いや、なんか、大人になったなぁって…… 今までは子どもだったから免許とれなかっただろうし、誰かの運転する乗り物に乗ってる姿しか見たこと無かったから。
で、問題のハイデリヒ様ですが。
思ってたよりもとっても優しそうな青年で声も優しくて、良かったです。しかも病弱と来たもんだ。(ちょう寝耳に水な設定)

人生に疲れた貴方にチヨビタ1本

全体的にお兄ちゃんがアンニュイでした。色気が出てきて良かったじゃない……(良いのかそれは…)
このアンニュイっぷりも予想外でした。
てっきり元の世界に帰るためにしゃかりき研究に没頭してて、とりあえずハイテンションなエドだと思っていたので。
2年の間にすっかり疲れちゃって……諦観まで身につけて……手弱女レベルが100上がりました……
(映画見に行くまで、エドが実はフォン
=ブラウンとかいうしょっぱいオチをやらかすんじゃないかと冷や冷やしていたので、ロケットに興味失せてて良かった…)
こんな風に今この世界に生きている自分を肯定しようとしないエドにハイデリヒはほんとヤキモキしてたんだろうなぁ。
確かにイライラもするよなぁ、自分の存在する現実世界をまるで夢の世界かのように扱われちゃ。
エドをおもっくそ突き飛ばしたシーンに萌えた…… 優等生のキレる瞬間って面白いよね(さいあく)
ハイデリヒ様はもっとエドを叱ってやるといい、責めてやるといい。


アルの魂が何かと肉体から離れやすくなってしまったとかいう設定はいやほんとナニソレ?(真顔)
出たよ會川のちょうご都合設定……!! 最後のオチ(鎧から出てくるアル)のための伏線とはいえ、ひでぇ設定だなオイ!!(笑)
そして、アルは魂を安売りしすぎててどうかと思う。あの子絶対寿命縮んでるよ……

でも、アルの魂(の一部)が宿った鎧と、エドがミュンヘンにて再会したシーンは、割と普通に嬉しかった(笑)
なんか嬉しいよねぇ、見慣れてる画面だし。鎧と兄さんって。
鎧アルが兄さんを抱きかかえて頬(顎?)スリスリしてるところは可愛かった〜。
その後脱出するために、訳もなくワーワー絶叫しながら逃げてる2人も可愛かった〜。
やっぱり兄弟は一緒にいるのがいいね。

で、個人的に、この映画の中で一番良かったと感じたシーンが夢から覚めた後のアルの泣き笑い。
ここの顔は秀逸
ここの画は良かったなぁ。原画も動画も。
ほんとはもっと良い顔してたんです……私じゃ描ききれない(笑)
ハッと夢から覚めて、まず兄さんとまた離ればなれになった悲しさで表情を歪めて。
けど、兄に会えたこと、兄が生きていることを確信できた喜びが徐々に広がって……。
絶望と希望が入り交じった、何とも言えない泣き笑い顔でした。

欲を言うならば、この感動シーンにもう少し余韻を残して欲しかった…… 映画の尺がキツキツだからしょうがないのかもしれんが


以下、思い出せそうなところを箇条書き。

・富野アニメのような死亡率。
・出てくる必要性を感じなかったキャラ→グレイシアさんとヒューズ  無理にそっくりさん出さなくても良いですからほんと。ヒューズ、変な役回りだし…
・ロイが北の果てに勤務する意図がさっぱり理解できない。オマエが雪にまみれたところで、一体この国のどの辺で役に立ってるというんだ……わからねぇ…
・マスタング伍長は真性Mだと思う。ハボックが可愛い(唐突)
・雪の中待ってる相手がエドだという時点で、ものすごい公式ロイエド(エドロイ)を拝ませてもらった気分。公式でそういうのは止して欲しい(素)
・ノーアは昔のロゼとキャラかぶりだと思う(すごく他人任せ) しょうじき鬱陶しい…
・「弟に会ったんだ」と笑顔で報告するエドを見るハイデリヒ様のあの顔!!(笑) 腐った目線で見るのは止めろと言われても無理な話なくらい嫉妬にまみれてた……
・ハイデリヒ様はエドが好きすぎだ……
・ハイデリヒ様の散りっぷりが見事だった。ていうか、ほんと、エドのこと好きすぎですから… 男同士の友情にしては不適切だと思うんです… エドもてすぎ……
・ホーエンハイムは血が多すぎ。
・あのお父さん死亡シーンは教育上たいへん宜しくないと思った。グロイよ!!ていうか死ぬ意味が解らない。
・けど、その後の絶望したエドの顔に萌えたのも確かだ(さいてー)
・ホムンクルスが総じて道具扱いでどうかと思った ひどいなぁ 別に思い入れないからいいけど(オマエが一番ヒドイ
・ラースとグラトニーの戦闘シーン長すぎ。ここをもうちょいカットして要所要所の感動シーンに
尺を回して欲しかった。せっかく良いシーンがあっても余韻ってものがことごとく皆無だったのがこの映画の敗因だと思う。
・ナチスを絡めたい気持ちは分かるが、誰もが知っている有名人(ヒトラー)は別に顔出ししなくてよかったと思う。 話が途端に嘘っぽくなるから!!!!
・錬金術世界に帰ってきたエドに抱きつくのがウィンリィだったことがちょう納得いかない。そこは、アルだろ……!思い出したようにヒロインの仕事させるの止めてくれぇ
・セントラルでの攻防戦時にかっこつけて登場したロイに大爆笑。あいつ完全にコメディーリリーフ。

・気球に乗ってカッコつけてるAHO伍長に瞠目、そして抱腹絶倒。


そのままどっか遠いお空へ飛んでいけ
カッコつけてる様子がちょうカッコ悪くて面白かった。
何で誰もつっこまないのこの病んでる男に。


気球に乗って助けに来られてもエドだって困惑しちゃうよね……
最後、ラスボスが乗ってるロケットにロイまで飛び降りた時は、マジで腹がよじれるかと思った。オマエ最終戦闘に関わるつもりかよ!!!Σ(゚▽゚)  図々しいな!!
エド、アル、ロイの三人が再会してバタバタ走ってる画面にもう萌えていいのか感動した方が良いのかほんと解らなくなったんだけど、多分、こうゆう時は笑うんや。


ウィンリィやピナコはもちろん、気球に乗ったご機嫌な野郎にも、もう二度と会えないんだけど、最終的にハッピーエンドだったのだと思います。
これで、エドだけが現実世界に戻ってたら、ちょうバッドエンドだったと思うけど。
最後に兄弟一緒に居られたんだからこの2人にとっては幸福でしょう。周りの人間はたまったもんじゃないが。
もともと何処の世界にいようが、2人で世界が完結してるような兄弟だったし。(この兄弟が結婚して子どもとか持つ想像ってほんと出来ない…)
2人が一緒にいることができて良かったんじゃないスかね。

とにかく、アル先輩の一人勝ちです。


inserted by FC2 system